カテゴリ:第1章『LV1~50』( 7 )

第2章『Lv51~100』                  第1話『シノプ5階の恐怖』

レベルが52になった時にオレはスタイルを変えた。
正直な話、再分配なんてものを知ったのはこの頃だった。
スキルとステータスの関係も殆ど独学(サイト漁り)で学んだ。
そしてオレはハルペ改から、シエンブレイカー改に持ち替えた。
ステータス的には、当時は意識していなかったが、真・魔といわれる形に近かったな。
防御の方は、DEF型だった・・・
当時・・・というか今でもそうだが、オレの持論は『死ななければいつか勝てる』というものだった。ゆえにオレは武器条件ぎりぎりのステでDEFをかなり特化していた。
レベルが上がるごとにINTとランダムでMRがあがるから、ポイントではDEFを上げていた。
そんな時だ、広辞苑からシノプの深いところに行かないかって誘いがかかったのは・・・
当時の状況では、広辞苑がオレに声をかける事なんて殆どなかった。
なぜならば、狩をするときは大抵突貫を使っていたから、オレなんて必要なかったんだよ。
それなのにヤツから声がかかった。
オレはピンと来た・・・
コイツはまたしてもオレを利用しようとしているってね・
おそらくコイツはシノプでオレを盾にして経験値を稼ぐつもりなんだ。
そう思った・・・
事実そうだった。
広辞苑はシノプの4階で公平狩りを始めた。
役割分担的は
オレ・ガトリングキャノンの攻撃の的 攻撃
突貫・バリア レジスト ブレス 攻撃
広辞苑・経験値ウマー
こんな感じだった・・・
なんかオレと突貫馬鹿みたいだろ?
確かにオレ達も経験値はうまかったさ。
だがそういう問題ではないだろ?
そのうち広辞苑はこんな事を言い出した・・・
「5階に行ってみね?」
その一言でオレはある計画を思いついた
それまでシノプダンジョンの4階で狩をしていたが、正直一杯一杯だった。
今の状態で5階に行っても、きついだけだと思っていた・・・
すぐ死ぬだけだと・・・
だから、シノプの5階に行き広辞苑が死んだら・・・
蘇生しないで、置き去りにしてやろうと・・・
そんな事を思いついた。
これこそ忘れもしない『クライデン置き去り事件』の再現。
正当な復習だと思った。
その後のオレの行動は早かった。
目の前のガトリングキャノンを蹴散らし、進んで盾になりながら5階まで直行した。
・・・・・・
それがまずかった。
オレが5階についてしばらくたっても、広辞苑は来なかった・・・
何か手間取ってるんだろうかと思っていた・・・
ふと気がつくと。
オレの隣には腐った包帯に身を包んだヤツが居た・・・
そいつはキミの毛を尖らせ襲いかかってきた。
スタン攻撃ってやつだ、オレは当然のようにスタンにかかる。
スタンが切れるのを待っていると・・・・・・
ウィィィィィンって音とともに床が割れていき・・・
中からアイツが出てきた・・・
わかるだろう?
シノプダンジョンの最大の目玉商品であり、ミスなんて文字を見たことがない様な命中精度を誇る、機械仕掛けの守護者・・・
ガトリングキャノンだった・・・
その後は言うまでもあるまい。
オレは蜂の巣にされて街に戻されたんだ・・・
広辞苑をはめてやるつもりだったのに、先走りすぎたぜ。
そう思っていた・・・
だが事実は違っていた。
街に戻ったオレが見たのは、とことこ街を歩いている広辞苑と突貫だった。
オレは何していると聞いた。
なんて答えたと思う?
「いやぁポーションきれちゃってなw」
・・・・・・
wじゃねぇだろwじゃ・・・
こちとら、お前のこと待ってて死んでるんだぞ。
と自分の計画を棚に上げて言ってやろうとした時に気がついたんだ。
ヤツはこうなる事を知っていたんじゃないかってね・・・
真相はわからない、だが・・・
ヤツの目は、オレをクライデン平原に置き去りにしたときと、同じ目をしていたんだ・・・
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by tokigamihouji | 2005-09-25 02:21 | 第1章『LV1~50』

第1章『Lv1~50』                    第6話『クラドで出会った男』

・・・・・・。
よう、また来てくれたのか・・・
実は来ないんじゃないかとも思ってた。
まぁアリガトな・・・
それじゃ続きを語ろうか・・・
時神商事ができてからは、特に問題がない日々が続いていた。
オレはシノプで狩りをしていて、広辞苑や突貫もめいめいにイロイロやっていた。
チャプターってヤツもこの頃から進め始めた・・・
そんな時一人のイスピンに出会った・・・
後にオレの人生にとって、最悪とも言える人物になる男『涼里』
こいつの名前はスズリと読む。
リョウサトでもないしリョウリでもない。
スズサトでもないから気をつけろ。
スズリだ、文鎮とか筆とかと友達っぽい名前だが。
まぁ関係はないだろう・・・
この男は会った時から、結構なれなれしかった。
とりあえずクラブに勧誘して
時神商事の4人目のメンバーのなったんだが・・・
はっきり言ってしまえば。
この男との出会いは、俺の人生の中で抹消したい過去ナンバーワンだ!
何故かって?
こいつには語っても語りつくせないほど、オレは煮え湯を飲まされてきたんだ!!
はっ・・・
すまない・・・
熱くなり過ぎた、気をつける・・・
つい感情的になってしまうほど、コイツには恨みがあるということさ。
まぁいずれ語ることになるだろう・・・
とりあえず当時のオレは、この男との出会いを幸運だと思っていた。
なぜなら当時オレのレベルは35を超えた辺りだった。
突貫もそのくらいだったと思う、広辞苑に関しては55前後だったはずだ。
つまり・・・
広辞苑的には突貫を利用して、そろそろシノプの3なり4で公平狩りをする時期に突入していたわけだ。
そうなれば広辞苑のレベルは飛躍的に上がってしまう。
オレはそれを先延ばしにするために・・・
広辞苑に涼里のレベル上げを命じた。
オレがクラブマスターだったためだろうか、広辞苑は渋々ながらオレの頼みを聞き入れ、涼里のレベル上げを始めた。
もちろんクローバーを渡すのも忘れてなかったようだ・・・
そしてその間にオレは自らを鍛えた。
人の嫌がるクエストを進んでやり・・・
なけなしの銭で仕入れたポーションでシノプに籠った・・・
当時からレアはでなかった・・・
この世界に来てから2週間ほど経ち、相棒のハルペ改が錆び付こ始めた頃。
オレと広辞苑のレベル差は8まで迫っていた・・・
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by tokigamihouji | 2005-09-24 03:01 | 第1章『LV1~50』

第1章『Lv1~50』                    第5話『オレとメリッサと紫の魔法ほうき店』

さて・・・
クラブができるまでのところで、話の一区切りではあるんだが。
もう一つ話しておかなきゃならない事があったのを思い出した。
それを話したら続きは明日にしよう。
もう日が落ちてだいぶたったからな。
話しておきたいことってのは、俺が何故この店・・・
つまり『紫の魔法ほうき店』居るかって事だ。
これには一応ちゃんとした理由がある。
薄暗いとこが好きだからってのもあるんだが・・・
本来の目的は、広辞苑を監視するためだったんだ・・・
クラブを作ってある程度狩ると、当然クラブレベルが上がるよな。
そしてクラブチャットが使えるようになる。
少人数しかいないオレ達は、自然とクラブチャットでしか話さなくなった。
当然だろう?
何処にいたって自分の声が届くんだからな・・・
だからそれ故に・・・
自分が何処で何をしてるかが筒抜けになるわけだ。
その頃のオレはシノプダンジョンでソロ狩りという、レベル20代後半ではかなり危険な狩をしていた。
広辞苑は突貫を育てていたが・・・
オレは広辞苑抹殺計画のために、オレが狩りをしていない時の広辞苑の行動をオレは把握している必要があった。
オレが居ないときに広辞苑のヤツが、何時間狩りしていたとか。
何か新しい装備品をゲットしていないかとかをな・・・
オレ自身が居る時はいいんだが。
居ない時の行動を広辞苑自信に聴くわけにもいかないだろう?
だからオレはクラブチャットを利用する事にしたんだ・・・
クラブチャットでの奴らの会話を押さえることで広辞苑の現状を把握しようとしたわけだ。
たからオレは普段からいる場所を決めることにした。
その場所には条件がいくつかあった。
1.人の溜まり場でないこと
これは当然だ他のヤツの会話でクラブチャットが流れては意味がない
何?
ログ保存すればよかっただろうって?
・・・・・・・・・
確かにその通りなんだが・・・
恥ずかしい話、当時はその存在を知らなかった。
まぁ話を続けるぞ
2.すでにそこで過ごしてるヤツが居ないこと
これはなんていうか、オレが他人恐怖症だからだ・・・
3.誰も来ない場所ではなく、ある程度の人の出入りがある場所
これは、クラブ勧誘のためにな・・・
一応マスターなわけだし・・・
クラブ員集めたい気持ちはあった。
だからな看板出して目に付くようにしたかったんだ。
他人は怖いが、クラブ員は欲しい・・・
まぁドキドキだった・・・
結局は誰も来なかったわけだが・・・
まぁそんな感じの条件を全部満たしてたのが。
ここ『紫の魔法ほうき店』だったってわけだ。
メリッサはオレのようなヤツが居座っても、文句なんて一言も言わないし・・・
ここにして正解だったって今でも思うよ。
さてもうこんな時間か・・・
結構話し込んじまったな、今日のところはここまでにしよう。
続きが聴きたかったらまた来てくれ。
それじゃぁな・・・
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by tokigamihouji | 2005-09-23 01:30 | 第1章『LV1~50』

第1章『Lv1~50』                    第4話『株式会社INナルビク』

そのティチエルは『突貫壱号』って名前だった。
だったって過去形でいってるのは、今はもう居ないからだ。
まぁそれはおいおい話すとして、とりあえず今後コイツの事は『突貫』って呼ぶことにするぜ。
コイツはオレより後に、この世界に来たんだ。
例によって広辞苑は、クロ^バーの花を持って近づいていって(学習のしない男だ)
その後紅玉で突貫を養殖しはじめていた。
だが突貫は広辞苑に裏切られる事がなかった。
何故かわかるかい?
それは突貫のスキルのせいさ・・・
突貫は補助魔法の使い手だった。
狩などを円滑に進めるためには、必須のスキルといえるだろう。
だからこそ広辞苑は突貫を育てていったのさ・・・
いずれ来るチーム狩りによる膨大な経験値のために、広辞苑は突貫を大事に大事に育てていたんだ。
ふん、いやらしい男だ・・・
広辞苑と突貫はよくチームで狩をしていた。
オレの計画を知らない突貫は、オレにも普通に話しかけてきていた。
オレ達は表面上はうまくやっていたと思う・・・
そんなある日の事だ・・・
オレのレベルが25くらいの時だったと思う・・・
広辞苑がクラブを作らないか?と言ってきた
オレはクラブなんて何の事かわからなかったが、広辞苑がオレをマスターにクラブを作りたいって言うので、作る事にした・・・
クラブを作る場所はシャドウ&アッシュって建物の中にあった。
実際はアクシピターの方にもあるらしいが、当時のオレは知らなかった。
まぁとにかくオレ達はクラブを作ったんだ・・・
ん?
ハハハ
違う違う、『時神商事』じゃない。
確かにまぁ、オレって言うと時神商亊ってイメージがあるだろうが。
実はその前に作ったクラブがあったんだ。
その名は『時神組』だ・・・
当時のオレは、広辞苑や突貫に『組長』と呼ばれていたんだ。
だからそういった名前になったんだが・・・
そのクラブは作られてから約15分で消滅した・・・
理由か?
それは広辞苑がこんなこといったからだ・・・
「『時神会』の方がよくないか?」
それで解散・・・
後日に再び作る事になった。
今度はかなり名前を試行錯誤したんだ。
何故か?
それは資金の問題があったからだ・・・
クラブを作るには、高額の資金が必要だった。
まぁ当時のオレからするとだがね。
それを2回分も出す事によって、オレの財政は破産寸前になっちまう。
広辞苑に少し出してくれといったが・・・
答えはNOだったよ。
その時に気がついたんだ・・・
広辞苑はオレを破産させるために、名前にケチをつけ、クラブを解散させたんだと・・・
笑っちまうだろ?
オレはまたしてもこの男にはめられたんだ。
学習してないのは、オレの方だったってわけだ・・・
殺意が芽生えたが、悟られるわけにはいかなかった。
だからとりあえず、オレは自分の全財産を使い、クラブを作った。
そのクラブこそ『株式会社時神商事』だ。
最初から最後まで、社員が5人以上にならない、万年過疎クラブだった・・・
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by tokigamihouji | 2005-09-22 02:05 | 第1章『LV1~50』

第1章『Lv1~50』                    第3話『カウルで練られた計画』

目が覚めたときオレはカウルにいて、当然のように経験値が減っていた。
『デスペナルティ』って現象らしい・・・
そんなオレに何食わぬ顔で、広辞苑が寄ってきて。
「死んじゃったのか~、ダメだなー」とか言ってきた・・・
誰のせいだと思ってる!オレは声には出さなかったがそんな事を思ってた。
とにかくヤツに対する怒りに気が触れそうだった・・・
さらに追い討ちをかけるようにヤツは言った・・・
「ん?どうした?やっぱしもう少し、レベル上げてやろうか?」
この言葉を聴いた時、オレは決意した・・・
なにをって?
決まっているこの男の抹殺することをだ!
だが如何せん、当時のオレと広辞苑はレベル差がありすぎた・・・
何が起ころうとも勝てないレベル差ってやつだ。
オレはとりあえずその時の誘いを断って、カウルで計画を練ることにした。
広辞苑の方は「そっか」とか言い残して狩りに行ってしまった・・・
一人になってからイロイロ考えた。
途中わけのわからんヤツが、「クラブいかがすか~?」とか言ってきたが、華麗に無視してやった。
そんなヤツと会話なんかしている、余裕がなかったってのもあった。
本音を言えば、寄って来る他人が怖くて仕方なかった。
いまだに他人は怖いがね・・・
広辞苑を殺すにあたって、一番の問題はやはりレベル差だった・・・。
チームチャットで「PKしてみる?」とか言ってくる余裕しゃくしゃくの態度は、かなり頭にきた。
当時のオレと広辞苑のレベル差は約40、正面からぶつかっても勝てないし。
かといって搦め手も無理だろう・・・
つまり広辞苑を殺すには、同じくらいのレベルまでいくしかないってことだった。
だが狩場の関係上、同じ時間狩をしていた場合いつまで経っても追いつけない。
そこでオレは先ず始めに、ヤツのIN時間を上回る事にした。
広辞苑がが寝てからもしばらく狩りを続け、広辞苑より先に起きて狩をする。
IN時間でなら、どんなにレベル差があろうと勝てるからだ。
図に表すとこんな感じだな↓
e0076622_2131324.jpg
   
まぁおかげで慢性的な不眠症になっちまったがね。
さらに次の日から、広辞苑のヤツが勝ち誇った顔で狩りに誘ってきても、オレは笑顔で対応し、
広辞苑に対する憎しみを悟られないように振舞った。
広辞苑はオレの思惑どうり何の疑いももたず、オレをレベルアップさせる優越感に浸ってやがった。
馬鹿なヤツだ。
すでに自分の敵なっちまってるオレを、自ら育ててるんだからな。
その時の状況を図で表すとこんな感じか・・・↓
e0076622_2133690.jpg

この計画は順調に進んでいった。
このままいけば、広辞苑を超える日もそう遠くはないはずだった・・・
だが計画ってのは常にイレギュラーな事が起こるもので。大抵思った通りにはいかない・・・
「この計画は俺が思ってる以上に長くかかる事になる」
ある一人のティチエルとの出会いが、オレにそう思わせた・・・
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by tokigamihouji | 2005-09-21 03:02 | 第1章『LV1~50』

第1章『Lv1~50』                    第2話『クライデン平原の裏切り』

クノーヘンによって全滅したオレ達だったが、マップの端っこを歩くって言う犯罪者みたいな動きをしながら、なんとか目的地である『紅玉の洞窟』に辿りついた。
着くなり広辞苑はさっそく狩り始めた。
オレは後ろで見ているだけだったが・・・
ここだけの話かなりうまかった。
だがナニもしないと眠くなるのが人情だろう?
広辞苑は必死にモンスターと戦っていたが、オレはオレで睡魔って言う人類史上最大の敵と戦ってたんだ。
当時の広辞苑のレベルは、50前後だったように記憶してるが、なかなか大変そうだったよ。
時間がたつにつれオレもレベルが上がってきた。
いわゆる養殖ってヤツだな・・・
自分で言うのも恥ずかしいが・・・
レベルが8になった時だった、広辞苑はワープポイントを登録しようと言い出した。
ワープの使い方もイマイチだった俺は、とりあえず広辞苑の言うとおりにしとけば、間違いはないだろうと思っていた。
・・・・・・
今思えば疑うべきだった。
広辞苑につれられイロイロまわって(当然マップの端っこを歩いていた)、クライデン平原のワープポイントに着いた。
知っての通りクライデン平原のワープポイントは、マップの真ん中から少し左の方にある。
登録が終わって、広辞苑は右のほうに歩いていった。
オレはそれについて行く、今ならわかるが右のほうにはゼリー平原しかなく、はっきり言っていチャプター以外でく必要のない場所だ。
右に進んでいってから、広辞苑もそれに気がついたんだろう。
「間違えた」と言っていた。
そして振り返り広辞苑はオレに「レベルいくつになった?」と聴いてきたんだ・・・
オレは8だと言った・・・
その次のヤツのセリフは今でも忘れない・・・
ヤツは俺に向かってこう言った
「レベル8なら新しい武器装備できるから、もう一人で大丈夫だよ」
そう言い残し・・・・・・
ヤツは消えた。
当時のオレは原理がわからなかったが、どうやらウィングを使ったらしい。
オレは一人でクライデン平原4に取り残される形になった・・・
当然ウィングなんか持っちゃいない。
ヤツは新しい武器がどうのこうの言ってたが、武器どころか防具だって何も装備してない。
赤ん坊とたいしてかわりが、ないようなもののこのオレが・・・
ワープから遠く離れたこの場所でどうすればいいんだ?そう思った・・・
まわりを見渡せば・・・
殺気に満ちた猛獣達が沢山オレを見ていた・・・
血に餓えた赤い猫とか・・・
2足歩行しながら弓を構えてる牛とか・・・
いかにも毒ありますって感じの紫色のサソリとか・・・
そのときの俺が街に帰るには・・・
死ぬしかなかった・・・・・・
そのときに気がついた。
広辞苑は自分の手を汚さずオレを始末する気だったんだ。
動機?
さぁね・・・
ヤツにとっては暇つぶしの一環だったのかもしれない。
とにかくオレは猫にひっかかれ薄れ行く意識の中、声に出して叫んでいたよ。
「何故だ?広辞苑!何故こんな仕打ちを」ってね
当然ながら答えは返ってこなかった・・・・・・
これが広辞苑の最初の裏切りだ・・・
オレは今後、この男に何度も裏切られる事になるがね・・・
信じたオレがバカだったのかもな・・・
お前も気をつけな・・・
『クローバーの花を持って近づいて来るやつにろくなヤツはいない』
これを肝に銘じておくんだ・・・
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by tokigamihouji | 2005-09-20 16:38 | 第1章『LV1~50』

第1章『Lv1~50』                    第1話『戦慄のセルバス平原』

さてと、んじゃまぁ話始めるとするか・・・
オレがこの世界(トレビゾ)に来たのは、10月の確か21日だった。
気がつくとオレはナルビクって街、つまりこの街に居たんだ。
はっきり言って右も左もわからねぇ状態だった。
とりあえずオレは、目の前に居たドロシーってヤツに話しかけてみた。
そいつは始めましてと、一応礼儀正しく返答してくれた。
だがその直後、いきなり『クローバーの花』持って来いとか言い出しやがった。
しかも、その花が生えてる所は、レベルが低いヤツは死ぬ場所らしい。
普通初対面のヤツにそんな危険な事頼むか?
後で知ったんだが、この世界の奴らは自分で行動しないらしい。
オレのようなヤツに、ひたすら頭を下げて、自分の変わりにやってもらいながら、生活してるそうだ。
卑屈な連中だよな・・・
おっとチョット愚痴っぽくなっちまったな。
まぁとにかくオレはその『クローバーの花』を取って来ることになった。
でもな、オレはその花が生えてる場所が、解らなかったんだ。
いや場所は教えてもらったよ。
でも行き方を知らなかったんだ。
そりゃそうだろう。さっき言ったが右も左も解らなかったんだから。
だが結果的にオレは、街を出るまでもなく、その花をとってくることが出来たんだ。
うん?フリマで買ったんだろうって?
ハハハ
違うさ
今なら確かにフリマの位置を知ってるがね、そのときは知らなかった。
じゃあ何で手にはいったかって?
まぁ待て今から話すよ。
もったいぶる内容でもないんだが、貰ったんだ。
オレが街をうろついていた時に、一人のナヤがよって来たんだ。
そいつがオレにくれたのさ。
ドロシーに話しかけたんなら、これが要るんだろう?ってな感じでくれたんだ。
今思えば受け取るんじゃなかったのかもしれない・・・。
そいつとの縁はここから始まってる。
おっと悪いそいつじゃわからないよな。
名前で呼ぶとしよう。
そいつの名前は『広辞苑』・・・。
オレのリア友ってことになってるらしい・・・。
リア友ってよく街で聴くんだが意味は知らない。
ただまぁ夢の中でコイツとよく飯喰いに行ってたりするよ。
多分そういった感じの仲間のことをさして言うんだろうな。
とにかくオレは広辞苑のおかげで、無事にクローバーを渡し終えた。
その後広辞苑はオレに向かってこう言った。
「レベル低いと最初ツライから、俺がレベル上げ手伝ってやる」って言ってきた。
オレとしては断る理由がない。当然のように好意に甘えさせてもらったよ。
広辞苑はついて来いと言ったから、オレは広辞苑の後をついて行った・・・。
街の外に出てクライデン平原を歩いていく・・・。
道順は覚えてないがセーフティエリアまで来たんだ。どこかまでは覚えてない。
休憩するのかと思いきや、そのまま素通りして、セルバス平原に突入した。
異変が起こったのはその時だ。
広辞苑はナヤってのもあってかなり足が速かった。
オレはSPが切れていたから、当然取り残される。
それでも地図を見て必死に追っていたんだが、マップのチョット先にミラが居るのが見えた。
そいつの横を通過した瞬間・・・。
俺は死んでいたよ・・・。
一瞬何が起こったのかわからなかった。
だって隣に居るのはミラだけだったし。
PKって言葉だけは知っていたから、オレはPKされたんだなと思った・・・。
怖い世界だと思ったね。
でもまぁ、オレを殺した奴の名前だけでも見ておこうと思って、そいつにカーソル合わせたんだ
そしたら『DOPミラ』って書いてあった・・・。
つまりそいつは、話にだけは聞いていたドッペルゲンガーだったってわけだ。納得したね。
おかげでしばらくの間、基本染色ミラ恐怖症にかかっちまったよ。
オレが死んでることに気がついた広辞苑は、戻ってきて生きかえしてくれた。
ありがたかったよ。
そんでまた二人で歩き始めたんだ。今度は広辞苑だけ先に行く事はなかった。
まぁそうだろうな。武闘虎の攻撃で即死するオレだもの、護衛してくれてたんだろう。
再び事件が起こったのはそのときだ。
突然「逃げろ!」と言って急に広辞苑が走り出したんだ。
逃げろといわれてもオレは、SPが切れてるわけだから走れない・・・。
とりあえず頑張って広辞苑を追いかけたよ。
すると目の前になんかデカイヤツが居た・・・。
デカイヤツは赤い羽根だった・・・。
デカイヤツは下半身がなかった・・・。
デカイヤツはなんかカワイイ人形を沢山連れてた・・・。
もう解るだろう?
そうだ『クノーヘン』ってヤツだ。
逃げるまでもなくオレは死んでたよ・・・
広辞苑も死んでたな。
そしてオレはクノーヘン恐怖症になった。
今はもう平気だけどな・・・。
当時は意識してなかったが、玉手箱イベントとか言うのがあって、それの産物だったらしい。
それにしたって、開始20分の間に『DOPミラ』と『クノーヘン』に殺された奴ってのは、トレビゾ広しと言えど俺くらいなんじゃないだろうか?
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by tokigamihouji | 2005-09-19 05:27 | 第1章『LV1~50』