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第2章『Lv51~100』                  第6話『強襲!カボチャ帝国軍 ③』

戦況が泥沼化してから、数日経過した時。
一度は撃退したカボチャ帝国軍のカボチャ三騎士が、再び襲撃してきた・・・
しかも今度は複数の場所に同時にだ。
どうやらカボチャ帝国は、カボチャ三騎士のクローン化に成功していた模様だった。
このことは連合軍としても誤算だった。
泥沼化して疲弊してきていた、連合軍側は圧倒的に不利だった。
通常の戦闘力のほかに、PCパワーがないものはマップで動けないという障害まで発生していた。
まさに悪魔の戦略だった。
圧倒的な物量と、カボチャ三騎士クローンの圧倒的な火力の前に、人類最後の日も近いかと思われていた・・・
だが・・・・・・
オレ達は諦めなかった。
過疎化が進んできていた世界にありながら。
それでもなお生きようとしていたオレ達は。
一致団結し、カボチャ帝国に立ち向かっていったんだ・・・
そこには、クレクレもスワセロも詐欺師もプレイヤーキラーもなかった。
皆が皆一つの目標に向かって戦っていたんだ。
そう戦争を終わらせるために。
・・・・・・・・・
あの時オレ達は確かに一つになっていた。
今思い返しても、あれほど団結して立ち向かったのは。
あの時が最初で最後だったとおもう。
人類が一つになるには『絶対的な人外の敵』が必要なんだ・・・
それがまさに、カボチャ帝国だった。
全人類による総攻撃を受け、じりじり後退していくカボチャ帝国軍。
各地に現れた、現れたカボチャ三騎士クローンも次々と撃破されていった。
オレの配属は、囁きの海岸だったよ。
リバイブパウダーを物凄い数使ったよ・・・
衛生兵だったからな、直接戦闘には参加できなかった。
カボチャから沸いた、ラッドパンプキンに普通に殺されたりもした。
・・・・・・
長い戦いだった・・・
だけどな、この全世界を震撼させた『ハロウィン戦争』の終戦は実にあっけないものだったよ。
あるときを境に、カボチャ帝国軍がいっせいに撤退を始めた。
理由はその時はわからなかった。
オレはオレ達の団結力に恐れをなしたんだろうとか当時は思っていた。
終戦したときに「お疲れ様でした」って、最初に言ったのはオレなんだぜ。
あまり人に自慢できるような事はないが、数少ない自慢話だ。
そして世界は平穏を取り戻したんだ。
平和になった街に戻ってきた時に、オレは真っ先に広辞苑と会った。
共に『ハロウィン戦争』を生き残ったもの通しとして。
新しい関係を作ろうと思っていたんだ。
それだけオレに、手を取り合うことのすばらしさを教えてくれた戦争だった。
そして広辞苑にオレは声をかけた。
いやぁ大変だったな、リバイブパウダー随分使っちまったよ。そんなかんじでな・・・
それに対する広辞苑の返答はオレの想像をはるかに超えるものだった。
「無駄!」
・・・・・・・・・
つづけてこう言った
「重いし動けないし、蘇生アイテムの無駄だから、普通に狩りしてたよ^^」
・・・・・・・・・
^^じゃねぇだろ!^^じゃ・・・
ふとその時に思い出した・・・・・・
『人類が一つになるには、絶対的な人外の敵が必要だ』という言葉を・・・
その時に理解したね、そうだコイツは、この広辞苑という男は・・・・・・
オレどころか、人類全体の敵なんだってね・・・・・・

こうしてオレの戦争は広辞苑を敵として再認識する結末を迎え終わりをつげたんだ・・・・・・
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by tokigamihouji | 2005-09-30 05:17 | 第2章『LV51~100』

第2章『Lv51~100』                  第5話『強襲!カボチャ帝国軍 ②』

カボチャ狩りは激化の一途をたどっていた。
その頃世界には、ある噂が流れていた。
カボチャたちは、自分達の国の王子を探していると言う噂だ。
だがカボチャの 見た目の違いなんかわからないオレ達は。
そんな事気にせずカボチャを殺しまくっていった。
そしてその模様は、深淵の縁に存在するカボチャ帝国にも当然伝わっていた。
だが話には尾ひれがつくものだ・・・
カボチャ帝国には。
「人間がカボチャ王子を拉致した上で捜索隊を無差別攻撃している」
と言うふうに伝わっていた・・・
ただでさえ罪の無い国民を虐殺され殺気立っていたカボチャ帝国は、この報告を受けついに全人類に対して宣戦布告、カボチャ帝国による総攻撃が開始される・・・
世界中を震撼させた『ハロウィン戦争』の始まりだった・・・
モンスターを内包したカボチャの大群に、オレ達は必死に立ち向かった。
だがその中にはカボチャ帝国最強のカボチャ三騎士も居た
奴らは単体でも、当時最強と言われていた『クノーヘン』を超える最悪のモンスターだ。
それが3体で波状攻撃を仕掛けてくるんだからたまったもんじゃない。
当時のオレはまったく近づけなかったよ・・・
総攻撃開始から少したって、S&Aとアクシピターによる連合軍が結成される。
オレは衛生兵として参加していた。
リバイブパウダーをかなり頑張って使っていた。
頭の上に『蘇生係』って出して駆け回っていた。
カボチャ三騎士を真正面から迎え撃っていた、人たちに憧れたよ・・・
それを見ていてオレはいつかあそこに行けるようになろうと誓ったんだ。
ペナイン森を舞台に展開されていた、ギルド連合VSカボチャ三騎士の戦いは、ギルド連動の勝利で終わる事になる。
だが、カボチャ三騎士にとどめをさすことはできなかったんだ。
そしてそのために、この後『ハロウィン戦争』は泥沼化していくことになる・・・・・・
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by tokigamihouji | 2005-09-29 00:29 | 第2章『LV51~100』

第2章『Lv51~100』                  第4話『強襲!カボチャ帝国軍 ①』

広辞苑とのケリをつけることを心に決め、オレは海底洞窟を出た。
というかウィングで街に戻ったんだが。
すると街の様子がいつもと変わってた。
どう変わってたって?
街のいたるところに、カボチャが居たんだ。
あぁ、すまない。
言い方が悪かったな、カボチャってのは『パンプキン』ってモンスターの事だ。
お前も見たことくらいはあるだろう?
そのパンプキンが何かを探してるような感じで、街をうろついてたんだ。
最初は何が起こっているのか、わからなかったよ。
とりあえず広辞苑のことを後回しにして、町の外に出てみることにした。
外に出てみると、そこにも居たんだ。
と言うか世界中に居たみたいだった。
襲い掛かってくる気配は無くて、ただ単に「ドコダ・・・サガセ・・・」って言うだけだった。
とりあえず、別にカボチャに罪があるわけじゃないが、オレはカボチャ狩りを始めた。
適当なカボチャを解体した。
するとカボチャの中からモンスターが!
何かのゲームのセリフみたいだが、そこんとこはスルーしてくれ。
オレは大量のスキアに囲まれていた。
DEFであることが幸いして、オレは無事だったが。
突貫なんかは、カボチャから沸いたアレーネ(当時の名前、今はアレネ)によく殺されていた。
『カボチャを殺すと中からモンスター』って見出しの朝刊が次の日出回っていた。
その日を境に、世界中でカボチャ狩りが始まった。
皆目を血走らせながら、我先にとカボチャに襲い掛かっていた。
昔は魔女狩りってのがあったらしいが・・・
そんなもんじゃなかった。
カボチャと見ると、無条件で解体しまくっていた。
何万体もの罪のないカボチャが殺された・・・
オレだって狩っていたさ。
当然だろう?
経験値はうまいし、レアだって・・・
人並み以下ではあるが出ていた・・・
広辞苑も、ウマーウマーとかいいながら、カボチャ狩りばかりしていたよ。
今から思えば・・・
このときに気がついておくべきだったんだ。
カボチャたちは何を探しているのかを・・・
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by tokigamihouji | 2005-09-28 03:31 | 第2章『LV51~100』

第2章『Lv51~100』                  第3話『海の底の洞窟』

海底洞窟に来たオレはさっそく狩り始めた。
クリスタルゴーレムは問題無く狩れた。
被ダメはまだチョット痛かったかが・・・
問題だったのはアイシングハンドとフルイドウィンキだった。
何も知らなかったオレは、普通にそいつ等に手を出して、普通に殺された。
イロイロ考えた結果・・・
海底洞窟2で狩る事にした。
ここならアイシングの動向にさえ気を配っておけば、死ぬ確率が他のフロアに比べて、かなり低いからだ。
それにレアもウマイ・・・
ビズマールから取れるシエンブレイカーやベルモアは、当時かなりの額で取引されていた・・・
金欠から抜け出したといっても、貯蓄は雀の涙程度だったから。
一発逆転クラスのレアが欲しかった。
だが・・・
オレは自分の考えが甘かった事をすぐに悟った・・・
レアなんか一向に出なかったんだ。
ビズマールはもとより、クリスタルゴーレムもレアを出さなかった。
それでもオレはレアが出ることを信じて戦い続けた。
・・・・・・・・
が、駄目!
減っていくPだけがオレに現実を訴えていた。
「またどん底に落ちるのか?」と・・・
床に落ちている蛍水晶がオレにこう語っていた。
「お前には俺達を拾う以外に道なんてないんだよ」と・・・
悲しい事だが・・・
それが現実だった。
そしてオレはドロップを拾い始めた。
気がついたのさ、その時にな。
こいつら(通常ドロップ)だけは、オレを裏切らないってな。
蛍水晶や水晶のカケラ、さらには知らないやつが倒していったアイシングのドロップ。
それらを拾い捲った・・・
そして売った、その金でPを買いまたこもる。
そんな事を繰り返してるうちに、オレは強くなっていった。
体だけじゃなく精神だって強くなっていった。
復讐なんて馬鹿らしいとさえ思えるようになってた。
そんな時だ・・・
広辞苑が海底にひょっこり現れた。
「ここウマイ?」
そう聞いてきたヤツにオレは、経験値はうまいがレアが出ないから微妙と教えてやった。
言葉から棘が抜けているのが自分でもわかった。
自分は成長したんだと実感したよ。
今ならコイツを許せるかもしれないとさえ思っていたんだ・・・
そんな矢先だ。
「うほ、ホプロンゲット~、なんだ~レア出るじゃん。簡単簡単、お前下手だね~w」
そんなこと言われた・・・
・・・・・・・・・
やはりコイツとは一度ケリをつける必要がある
オレは確かに成長していたよ・・・
本当の殺意ってヤツを知ったんだからな・・・・・・
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by tokigamihouji | 2005-09-27 03:46 | 第2章『LV51~100』

第2章『Lv51~100』                  第2話『どん底生活その壱』

シノプダンジョンでの出来事から数日たったある日、オレは重大な事に気がついた・・・
何って?それはな・・・
金が無かったんだ!!
銀行にも!財布の中にも!
ついで言えば、金目のアイテムも無かったんだ!
さらに間の悪い事に・・・
Pが無くなってるのに気がついて、買いに行った時に気がついたんだ・・・
・・・・・・・・・
どうしようもないだろう?
はっきり言って困った。
かなり危険な状況だった。
そんなオレの前に広辞苑が現れた。
ヤツはシノプに行かないかと言ってきたが、行ける訳がない。
オレは理由を話て誘いを断った。
するとヤツは・・・
「Pないのか~、恵んでやろうか?ん~?」
とかのたまいやがった・・・
もしもここがPKゾーンだったなら、オレはすかさずパララシスをかけてヤツの動きを止め。
あらん限りの常態異常をかけた後に、素手で五花月光斬を撃って息の根を止める。
しかる後に屈辱的な暴言を吐いただろう・・・
だがここはナルビク、PKゾーンではない。
ふん、運がよかったな・・・・・・
そんな事を思っていることを悟られないように、オレはやんわりとヤツの申し出を断った。
たとえどん底に落ちていても、誇りだけは持っていたかった。
申し出を断ったのはいいが・・・
オレはレア運なんてものを信じていなかったから、お金を稼ぐにはドロップを拾うしかない。
だがお金になるドロップを拾うには、そこそこのPが必要だった。
DEFであるオレはかわす事なんてできないからだ。
そこでオレが目をつけたのが『メリーベリーの樹』だ。
この樹ならば1本の樹からベリーが最大5個取れる。
なおかつフリマで売れるアイテムだ。
しかも場所によっては周りに居るモンスターがすこぶる弱い。
いいことだらけだった。
そしてオレは狩り始めた。
オレはパララシスとか常態異常の魔法が使えたから、ベリー狩りには向いていた。
パララシスを撃つ!撃つ!撃つ!撃つ!撃つ!
ブルーベリーを拾う!拾う!拾う!拾う!拾う!
メリーベリーの樹を倒す!
ひたすらこの作業の繰り返しだった・・・
ブルーベリー1個につき1000SEEDくらいで出していた。
500SEEDで出してるヤツのは、当然のように買い占めていた。
クラチャでは楽しそうに狩りをしている広辞苑や突貫や涼里の声が聞こえていた・・・
レアが出たーとか、そういった声を聞いてると、自分がものすごく惨めに感じたもんさ。
だがオレは涙を飲んでベリーを売り続けた。
ちまたじゃ『ベリー売りの成年』なんて絵本が出るくらいだった。
30冊くらいは売れたらしい・・・
まぁそんなこんなで、オレはなんとかP代を捻出し・・・
新たなる狩場『海底洞窟』に進出したんだ。
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by tokigamihouji | 2005-09-26 02:36 | 第2章『LV51~100』

第2章『Lv51~100』                  第1話『シノプ5階の恐怖』

レベルが52になった時にオレはスタイルを変えた。
正直な話、再分配なんてものを知ったのはこの頃だった。
スキルとステータスの関係も殆ど独学(サイト漁り)で学んだ。
そしてオレはハルペ改から、シエンブレイカー改に持ち替えた。
ステータス的には、当時は意識していなかったが、真・魔といわれる形に近かったな。
防御の方は、DEF型だった・・・
当時・・・というか今でもそうだが、オレの持論は『死ななければいつか勝てる』というものだった。ゆえにオレは武器条件ぎりぎりのステでDEFをかなり特化していた。
レベルが上がるごとにINTとランダムでMRがあがるから、ポイントではDEFを上げていた。
そんな時だ、広辞苑からシノプの深いところに行かないかって誘いがかかったのは・・・
当時の状況では、広辞苑がオレに声をかける事なんて殆どなかった。
なぜならば、狩をするときは大抵突貫を使っていたから、オレなんて必要なかったんだよ。
それなのにヤツから声がかかった。
オレはピンと来た・・・
コイツはまたしてもオレを利用しようとしているってね・
おそらくコイツはシノプでオレを盾にして経験値を稼ぐつもりなんだ。
そう思った・・・
事実そうだった。
広辞苑はシノプの4階で公平狩りを始めた。
役割分担的は
オレ・ガトリングキャノンの攻撃の的 攻撃
突貫・バリア レジスト ブレス 攻撃
広辞苑・経験値ウマー
こんな感じだった・・・
なんかオレと突貫馬鹿みたいだろ?
確かにオレ達も経験値はうまかったさ。
だがそういう問題ではないだろ?
そのうち広辞苑はこんな事を言い出した・・・
「5階に行ってみね?」
その一言でオレはある計画を思いついた
それまでシノプダンジョンの4階で狩をしていたが、正直一杯一杯だった。
今の状態で5階に行っても、きついだけだと思っていた・・・
すぐ死ぬだけだと・・・
だから、シノプの5階に行き広辞苑が死んだら・・・
蘇生しないで、置き去りにしてやろうと・・・
そんな事を思いついた。
これこそ忘れもしない『クライデン置き去り事件』の再現。
正当な復習だと思った。
その後のオレの行動は早かった。
目の前のガトリングキャノンを蹴散らし、進んで盾になりながら5階まで直行した。
・・・・・・
それがまずかった。
オレが5階についてしばらくたっても、広辞苑は来なかった・・・
何か手間取ってるんだろうかと思っていた・・・
ふと気がつくと。
オレの隣には腐った包帯に身を包んだヤツが居た・・・
そいつはキミの毛を尖らせ襲いかかってきた。
スタン攻撃ってやつだ、オレは当然のようにスタンにかかる。
スタンが切れるのを待っていると・・・・・・
ウィィィィィンって音とともに床が割れていき・・・
中からアイツが出てきた・・・
わかるだろう?
シノプダンジョンの最大の目玉商品であり、ミスなんて文字を見たことがない様な命中精度を誇る、機械仕掛けの守護者・・・
ガトリングキャノンだった・・・
その後は言うまでもあるまい。
オレは蜂の巣にされて街に戻されたんだ・・・
広辞苑をはめてやるつもりだったのに、先走りすぎたぜ。
そう思っていた・・・
だが事実は違っていた。
街に戻ったオレが見たのは、とことこ街を歩いている広辞苑と突貫だった。
オレは何していると聞いた。
なんて答えたと思う?
「いやぁポーションきれちゃってなw」
・・・・・・
wじゃねぇだろwじゃ・・・
こちとら、お前のこと待ってて死んでるんだぞ。
と自分の計画を棚に上げて言ってやろうとした時に気がついたんだ。
ヤツはこうなる事を知っていたんじゃないかってね・・・
真相はわからない、だが・・・
ヤツの目は、オレをクライデン平原に置き去りにしたときと、同じ目をしていたんだ・・・
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by tokigamihouji | 2005-09-25 02:21 | 第1章『LV1~50』

第1章『Lv1~50』                    第6話『クラドで出会った男』

・・・・・・。
よう、また来てくれたのか・・・
実は来ないんじゃないかとも思ってた。
まぁアリガトな・・・
それじゃ続きを語ろうか・・・
時神商事ができてからは、特に問題がない日々が続いていた。
オレはシノプで狩りをしていて、広辞苑や突貫もめいめいにイロイロやっていた。
チャプターってヤツもこの頃から進め始めた・・・
そんな時一人のイスピンに出会った・・・
後にオレの人生にとって、最悪とも言える人物になる男『涼里』
こいつの名前はスズリと読む。
リョウサトでもないしリョウリでもない。
スズサトでもないから気をつけろ。
スズリだ、文鎮とか筆とかと友達っぽい名前だが。
まぁ関係はないだろう・・・
この男は会った時から、結構なれなれしかった。
とりあえずクラブに勧誘して
時神商事の4人目のメンバーのなったんだが・・・
はっきり言ってしまえば。
この男との出会いは、俺の人生の中で抹消したい過去ナンバーワンだ!
何故かって?
こいつには語っても語りつくせないほど、オレは煮え湯を飲まされてきたんだ!!
はっ・・・
すまない・・・
熱くなり過ぎた、気をつける・・・
つい感情的になってしまうほど、コイツには恨みがあるということさ。
まぁいずれ語ることになるだろう・・・
とりあえず当時のオレは、この男との出会いを幸運だと思っていた。
なぜなら当時オレのレベルは35を超えた辺りだった。
突貫もそのくらいだったと思う、広辞苑に関しては55前後だったはずだ。
つまり・・・
広辞苑的には突貫を利用して、そろそろシノプの3なり4で公平狩りをする時期に突入していたわけだ。
そうなれば広辞苑のレベルは飛躍的に上がってしまう。
オレはそれを先延ばしにするために・・・
広辞苑に涼里のレベル上げを命じた。
オレがクラブマスターだったためだろうか、広辞苑は渋々ながらオレの頼みを聞き入れ、涼里のレベル上げを始めた。
もちろんクローバーを渡すのも忘れてなかったようだ・・・
そしてその間にオレは自らを鍛えた。
人の嫌がるクエストを進んでやり・・・
なけなしの銭で仕入れたポーションでシノプに籠った・・・
当時からレアはでなかった・・・
この世界に来てから2週間ほど経ち、相棒のハルペ改が錆び付こ始めた頃。
オレと広辞苑のレベル差は8まで迫っていた・・・
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by tokigamihouji | 2005-09-24 03:01 | 第1章『LV1~50』

第1章『Lv1~50』                    第5話『オレとメリッサと紫の魔法ほうき店』

さて・・・
クラブができるまでのところで、話の一区切りではあるんだが。
もう一つ話しておかなきゃならない事があったのを思い出した。
それを話したら続きは明日にしよう。
もう日が落ちてだいぶたったからな。
話しておきたいことってのは、俺が何故この店・・・
つまり『紫の魔法ほうき店』居るかって事だ。
これには一応ちゃんとした理由がある。
薄暗いとこが好きだからってのもあるんだが・・・
本来の目的は、広辞苑を監視するためだったんだ・・・
クラブを作ってある程度狩ると、当然クラブレベルが上がるよな。
そしてクラブチャットが使えるようになる。
少人数しかいないオレ達は、自然とクラブチャットでしか話さなくなった。
当然だろう?
何処にいたって自分の声が届くんだからな・・・
だからそれ故に・・・
自分が何処で何をしてるかが筒抜けになるわけだ。
その頃のオレはシノプダンジョンでソロ狩りという、レベル20代後半ではかなり危険な狩をしていた。
広辞苑は突貫を育てていたが・・・
オレは広辞苑抹殺計画のために、オレが狩りをしていない時の広辞苑の行動をオレは把握している必要があった。
オレが居ないときに広辞苑のヤツが、何時間狩りしていたとか。
何か新しい装備品をゲットしていないかとかをな・・・
オレ自身が居る時はいいんだが。
居ない時の行動を広辞苑自信に聴くわけにもいかないだろう?
だからオレはクラブチャットを利用する事にしたんだ・・・
クラブチャットでの奴らの会話を押さえることで広辞苑の現状を把握しようとしたわけだ。
たからオレは普段からいる場所を決めることにした。
その場所には条件がいくつかあった。
1.人の溜まり場でないこと
これは当然だ他のヤツの会話でクラブチャットが流れては意味がない
何?
ログ保存すればよかっただろうって?
・・・・・・・・・
確かにその通りなんだが・・・
恥ずかしい話、当時はその存在を知らなかった。
まぁ話を続けるぞ
2.すでにそこで過ごしてるヤツが居ないこと
これはなんていうか、オレが他人恐怖症だからだ・・・
3.誰も来ない場所ではなく、ある程度の人の出入りがある場所
これは、クラブ勧誘のためにな・・・
一応マスターなわけだし・・・
クラブ員集めたい気持ちはあった。
だからな看板出して目に付くようにしたかったんだ。
他人は怖いが、クラブ員は欲しい・・・
まぁドキドキだった・・・
結局は誰も来なかったわけだが・・・
まぁそんな感じの条件を全部満たしてたのが。
ここ『紫の魔法ほうき店』だったってわけだ。
メリッサはオレのようなヤツが居座っても、文句なんて一言も言わないし・・・
ここにして正解だったって今でも思うよ。
さてもうこんな時間か・・・
結構話し込んじまったな、今日のところはここまでにしよう。
続きが聴きたかったらまた来てくれ。
それじゃぁな・・・
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by tokigamihouji | 2005-09-23 01:30 | 第1章『LV1~50』

第1章『Lv1~50』                    第4話『株式会社INナルビク』

そのティチエルは『突貫壱号』って名前だった。
だったって過去形でいってるのは、今はもう居ないからだ。
まぁそれはおいおい話すとして、とりあえず今後コイツの事は『突貫』って呼ぶことにするぜ。
コイツはオレより後に、この世界に来たんだ。
例によって広辞苑は、クロ^バーの花を持って近づいていって(学習のしない男だ)
その後紅玉で突貫を養殖しはじめていた。
だが突貫は広辞苑に裏切られる事がなかった。
何故かわかるかい?
それは突貫のスキルのせいさ・・・
突貫は補助魔法の使い手だった。
狩などを円滑に進めるためには、必須のスキルといえるだろう。
だからこそ広辞苑は突貫を育てていったのさ・・・
いずれ来るチーム狩りによる膨大な経験値のために、広辞苑は突貫を大事に大事に育てていたんだ。
ふん、いやらしい男だ・・・
広辞苑と突貫はよくチームで狩をしていた。
オレの計画を知らない突貫は、オレにも普通に話しかけてきていた。
オレ達は表面上はうまくやっていたと思う・・・
そんなある日の事だ・・・
オレのレベルが25くらいの時だったと思う・・・
広辞苑がクラブを作らないか?と言ってきた
オレはクラブなんて何の事かわからなかったが、広辞苑がオレをマスターにクラブを作りたいって言うので、作る事にした・・・
クラブを作る場所はシャドウ&アッシュって建物の中にあった。
実際はアクシピターの方にもあるらしいが、当時のオレは知らなかった。
まぁとにかくオレ達はクラブを作ったんだ・・・
ん?
ハハハ
違う違う、『時神商事』じゃない。
確かにまぁ、オレって言うと時神商亊ってイメージがあるだろうが。
実はその前に作ったクラブがあったんだ。
その名は『時神組』だ・・・
当時のオレは、広辞苑や突貫に『組長』と呼ばれていたんだ。
だからそういった名前になったんだが・・・
そのクラブは作られてから約15分で消滅した・・・
理由か?
それは広辞苑がこんなこといったからだ・・・
「『時神会』の方がよくないか?」
それで解散・・・
後日に再び作る事になった。
今度はかなり名前を試行錯誤したんだ。
何故か?
それは資金の問題があったからだ・・・
クラブを作るには、高額の資金が必要だった。
まぁ当時のオレからするとだがね。
それを2回分も出す事によって、オレの財政は破産寸前になっちまう。
広辞苑に少し出してくれといったが・・・
答えはNOだったよ。
その時に気がついたんだ・・・
広辞苑はオレを破産させるために、名前にケチをつけ、クラブを解散させたんだと・・・
笑っちまうだろ?
オレはまたしてもこの男にはめられたんだ。
学習してないのは、オレの方だったってわけだ・・・
殺意が芽生えたが、悟られるわけにはいかなかった。
だからとりあえず、オレは自分の全財産を使い、クラブを作った。
そのクラブこそ『株式会社時神商事』だ。
最初から最後まで、社員が5人以上にならない、万年過疎クラブだった・・・
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by tokigamihouji | 2005-09-22 02:05 | 第1章『LV1~50』

第1章『Lv1~50』                    第3話『カウルで練られた計画』

目が覚めたときオレはカウルにいて、当然のように経験値が減っていた。
『デスペナルティ』って現象らしい・・・
そんなオレに何食わぬ顔で、広辞苑が寄ってきて。
「死んじゃったのか~、ダメだなー」とか言ってきた・・・
誰のせいだと思ってる!オレは声には出さなかったがそんな事を思ってた。
とにかくヤツに対する怒りに気が触れそうだった・・・
さらに追い討ちをかけるようにヤツは言った・・・
「ん?どうした?やっぱしもう少し、レベル上げてやろうか?」
この言葉を聴いた時、オレは決意した・・・
なにをって?
決まっているこの男の抹殺することをだ!
だが如何せん、当時のオレと広辞苑はレベル差がありすぎた・・・
何が起ころうとも勝てないレベル差ってやつだ。
オレはとりあえずその時の誘いを断って、カウルで計画を練ることにした。
広辞苑の方は「そっか」とか言い残して狩りに行ってしまった・・・
一人になってからイロイロ考えた。
途中わけのわからんヤツが、「クラブいかがすか~?」とか言ってきたが、華麗に無視してやった。
そんなヤツと会話なんかしている、余裕がなかったってのもあった。
本音を言えば、寄って来る他人が怖くて仕方なかった。
いまだに他人は怖いがね・・・
広辞苑を殺すにあたって、一番の問題はやはりレベル差だった・・・。
チームチャットで「PKしてみる?」とか言ってくる余裕しゃくしゃくの態度は、かなり頭にきた。
当時のオレと広辞苑のレベル差は約40、正面からぶつかっても勝てないし。
かといって搦め手も無理だろう・・・
つまり広辞苑を殺すには、同じくらいのレベルまでいくしかないってことだった。
だが狩場の関係上、同じ時間狩をしていた場合いつまで経っても追いつけない。
そこでオレは先ず始めに、ヤツのIN時間を上回る事にした。
広辞苑がが寝てからもしばらく狩りを続け、広辞苑より先に起きて狩をする。
IN時間でなら、どんなにレベル差があろうと勝てるからだ。
図に表すとこんな感じだな↓
e0076622_2131324.jpg
   
まぁおかげで慢性的な不眠症になっちまったがね。
さらに次の日から、広辞苑のヤツが勝ち誇った顔で狩りに誘ってきても、オレは笑顔で対応し、
広辞苑に対する憎しみを悟られないように振舞った。
広辞苑はオレの思惑どうり何の疑いももたず、オレをレベルアップさせる優越感に浸ってやがった。
馬鹿なヤツだ。
すでに自分の敵なっちまってるオレを、自ら育ててるんだからな。
その時の状況を図で表すとこんな感じか・・・↓
e0076622_2133690.jpg

この計画は順調に進んでいった。
このままいけば、広辞苑を超える日もそう遠くはないはずだった・・・
だが計画ってのは常にイレギュラーな事が起こるもので。大抵思った通りにはいかない・・・
「この計画は俺が思ってる以上に長くかかる事になる」
ある一人のティチエルとの出会いが、オレにそう思わせた・・・
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by tokigamihouji | 2005-09-21 03:02 | 第1章『LV1~50』