海底洞窟に来たオレはさっそく狩り始めた。
クリスタルゴーレムは問題無く狩れた。 被ダメはまだチョット痛かったかが・・・ 問題だったのはアイシングハンドとフルイドウィンキだった。 何も知らなかったオレは、普通にそいつ等に手を出して、普通に殺された。 イロイロ考えた結果・・・ 海底洞窟2で狩る事にした。 ここならアイシングの動向にさえ気を配っておけば、死ぬ確率が他のフロアに比べて、かなり低いからだ。 それにレアもウマイ・・・ ビズマールから取れるシエンブレイカーやベルモアは、当時かなりの額で取引されていた・・・ 金欠から抜け出したといっても、貯蓄は雀の涙程度だったから。 一発逆転クラスのレアが欲しかった。 だが・・・ オレは自分の考えが甘かった事をすぐに悟った・・・ レアなんか一向に出なかったんだ。 ビズマールはもとより、クリスタルゴーレムもレアを出さなかった。 それでもオレはレアが出ることを信じて戦い続けた。 ・・・・・・・・ が、駄目! 減っていくPだけがオレに現実を訴えていた。 「またどん底に落ちるのか?」と・・・ 床に落ちている蛍水晶がオレにこう語っていた。 「お前には俺達を拾う以外に道なんてないんだよ」と・・・ 悲しい事だが・・・ それが現実だった。 そしてオレはドロップを拾い始めた。 気がついたのさ、その時にな。 こいつら(通常ドロップ)だけは、オレを裏切らないってな。 蛍水晶や水晶のカケラ、さらには知らないやつが倒していったアイシングのドロップ。 それらを拾い捲った・・・ そして売った、その金でPを買いまたこもる。 そんな事を繰り返してるうちに、オレは強くなっていった。 体だけじゃなく精神だって強くなっていった。 復讐なんて馬鹿らしいとさえ思えるようになってた。 そんな時だ・・・ 広辞苑が海底にひょっこり現れた。 「ここウマイ?」 そう聞いてきたヤツにオレは、経験値はうまいがレアが出ないから微妙と教えてやった。 言葉から棘が抜けているのが自分でもわかった。 自分は成長したんだと実感したよ。 今ならコイツを許せるかもしれないとさえ思っていたんだ・・・ そんな矢先だ。 「うほ、ホプロンゲット~、なんだ~レア出るじゃん。簡単簡単、お前下手だね~w」 そんなこと言われた・・・ ・・・・・・・・・ やはりコイツとは一度ケリをつける必要がある オレは確かに成長していたよ・・・ 本当の殺意ってヤツを知ったんだからな・・・・・・
by tokigamihouji
| 2005-09-27 03:46
| 第2章『LV51~100』
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