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第2章『Lv51~100』                  第3話『海の底の洞窟』

海底洞窟に来たオレはさっそく狩り始めた。
クリスタルゴーレムは問題無く狩れた。
被ダメはまだチョット痛かったかが・・・
問題だったのはアイシングハンドとフルイドウィンキだった。
何も知らなかったオレは、普通にそいつ等に手を出して、普通に殺された。
イロイロ考えた結果・・・
海底洞窟2で狩る事にした。
ここならアイシングの動向にさえ気を配っておけば、死ぬ確率が他のフロアに比べて、かなり低いからだ。
それにレアもウマイ・・・
ビズマールから取れるシエンブレイカーやベルモアは、当時かなりの額で取引されていた・・・
金欠から抜け出したといっても、貯蓄は雀の涙程度だったから。
一発逆転クラスのレアが欲しかった。
だが・・・
オレは自分の考えが甘かった事をすぐに悟った・・・
レアなんか一向に出なかったんだ。
ビズマールはもとより、クリスタルゴーレムもレアを出さなかった。
それでもオレはレアが出ることを信じて戦い続けた。
・・・・・・・・
が、駄目!
減っていくPだけがオレに現実を訴えていた。
「またどん底に落ちるのか?」と・・・
床に落ちている蛍水晶がオレにこう語っていた。
「お前には俺達を拾う以外に道なんてないんだよ」と・・・
悲しい事だが・・・
それが現実だった。
そしてオレはドロップを拾い始めた。
気がついたのさ、その時にな。
こいつら(通常ドロップ)だけは、オレを裏切らないってな。
蛍水晶や水晶のカケラ、さらには知らないやつが倒していったアイシングのドロップ。
それらを拾い捲った・・・
そして売った、その金でPを買いまたこもる。
そんな事を繰り返してるうちに、オレは強くなっていった。
体だけじゃなく精神だって強くなっていった。
復讐なんて馬鹿らしいとさえ思えるようになってた。
そんな時だ・・・
広辞苑が海底にひょっこり現れた。
「ここウマイ?」
そう聞いてきたヤツにオレは、経験値はうまいがレアが出ないから微妙と教えてやった。
言葉から棘が抜けているのが自分でもわかった。
自分は成長したんだと実感したよ。
今ならコイツを許せるかもしれないとさえ思っていたんだ・・・
そんな矢先だ。
「うほ、ホプロンゲット~、なんだ~レア出るじゃん。簡単簡単、お前下手だね~w」
そんなこと言われた・・・
・・・・・・・・・
やはりコイツとは一度ケリをつける必要がある
オレは確かに成長していたよ・・・
本当の殺意ってヤツを知ったんだからな・・・・・・
by tokigamihouji | 2005-09-27 03:46 | 第2章『LV51~100』
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